神奈川県立相模原中等教育学校の入試の要点は次のとおりです。
- 2027年度(令和9年度)の入学者決定は、出願サイト上の志願手続が2026年12月21日から2027年1月4日まで、適性検査が2027年2月3日(水)、合格発表が2月10日(水)です。県が2026年5月1日に日程を、7月1日に実施要領を公表しています。
- 募集人数は160名です。志願できるのは、志願者本人と保護者が県内に住所を有する人で、原則として2014年4月2日から2015年4月1日の間に生まれた人です。
- 検査は適性検査Ⅰ・Ⅱ(各45分)で、選考は検査の結果と小学校の調査書による総合的選考です。平塚中等教育学校と同じ日に同じ検査問題で行われます。
- 受検倍率(受検者数÷合格者数)は、2024年度が5.24倍、2025年度が5.10倍、2026年度が4.48倍と下がっています。合格者数は3年とも160人です。
- 2026年度の受検者は716人で、2025年度の816人より100人少なくなりました。
- 過去の適性検査の問題・解答例・出題のねらいは、県が2024年度から2026年度の3年分を公開しています。
- 四谷大塚の80偏差値は62(男女共通、2月3日、第2回合不合判定テスト)です。
この記事の情報は2026年11月3日時点のものです。
相模原中等教育学校の入試日程(2027年度)
県教育委員会は、2027年度の県立中等教育学校(相模原・平塚)の入学者の募集・決定について、主な日程等のページで日程を示し、2026年7月に実施要領を出しています。学校の入学者の募集及び決定のページにも、同じ日程が載っています。2027年度の日程は、2026年度(2026年2月入試)と、検査が2月3日、合格発表が2月10日の同じ日付で、曜日だけが変わります。
次の表のとおり、2027年度の適性検査は2月3日(水)、合格発表は2月10日(水)で、2026年度は2月3日(火)と2月10日(火)でした。2026年度の日程は、2026年度の受検案内によります。
| 手続 | 2027年度 | 2026年度 |
|---|---|---|
| 出願サイトで志願手続 | 12/21(月)〜1/4(月) | 12/22(月)〜1/5(月) |
| 出願書類の提出 | 1/5(火)〜1/7(木) | 1/6(火)〜1/8(木) |
| 適性検査 | 2/3(水) | 2/3(火) |
| 合格発表 | 2/10(水) | 2/10(火) |
| 入学手続 | 2/10(水)・2/12(金) | 2/10(火)・2/12(木) |
出願サイト上の手続(志願者情報の入力と入学検定料の支払い)は、2027年度は2026年12月21日の午前0時から2027年1月4日の午後12時(24時)までです。出願サイト上の手続だけでは志願は完了せず、出願書類を志願先の中等教育学校の校長あてに簡易書留で郵送して完了になります。郵送の期間は2027年1月5日から7日で、期間内の消印が有効です。調査書は、小学校が12月末までの記録を書いて厳封したものを使います。
県外から神奈川県に転居する予定の人などは、志願の前に教育長の承認が必要です。承認申請の期間は、窓口で2026年12月7日から12月28日まで(土曜日・日曜日を除く)、電子申請システムで12月7日から12月21日の午後4時までです。
相模原中等教育学校の募集人数と出願資格
2027年度の募集人数は、相模原中等教育学校が160名、平塚中等教育学校が160名です。志願できるのは、どちらか1校だけです。他の公立の中等教育学校や、併設型中高一貫教育校の中学校に志願した人、志願する予定の人は、志願できません。
志願資格について、実施要領には次のとおり書かれています。
- 原則として、平成26年4月2日から平成27年4月1日の間に生まれた人。
- 小学校(またはこれに準ずる学校、義務教育学校の前期課程)を2027年3月31日までに卒業する見込みの人、在外教育施設で小学校の課程と同等の課程を2027年3月31日までに修了する見込みの人、外国で6年の課程を修了した(または修了する見込みの)人のいずれか。
- 志願者本人とその保護者が、県内に住所を有する人。
県外に住んでいても、志願者と保護者が2027年4月1日までに県内に居住する予定の人(一時的な転居を除く)は、教育長の承認を受けると、県内に住所を有する人とみなされます。
相模原中等教育学校の適性検査(内容・時間・選考方法)
検査は適性検査で、会場は志願する中等教育学校です(志願者数などの状況で会場が変わる場合があると実施要領にあります)。相模原中等教育学校と平塚中等教育学校は、同じ日に同じ内容の検査をします。県は「県立中等教育学校入学者決定検査問題」として、2校共通の問題を1セットだけ公開しています。
2027年度の検査の時間は、次の表のとおりです。適性検査Ⅰは9時35分から10時20分、適性検査Ⅱは10時55分から11時40分で、どちらも45分です。Ⅰの終わりからⅡの始まりまでは35分あります。
| 内容 | 時間 | 所要 |
|---|---|---|
| 集合 | 9:00 | — |
| 検査の注意 | 9:15〜9:35 | 20分 |
| 適性検査Ⅰ | 9:35〜10:20 | 45分 |
| 適性検査Ⅱ | 10:55〜11:40 | 45分 |
| 諸連絡 | 11:40〜12:00 | 20分 |
検査は適性検査だけで、実施要領に面接や作文の検査は出てきません。ただし、適性検査の中に、文章で自分の考えをまとめて書く問いがあります。2026年度の出題のねらいでは、適性検査Ⅰの問5が、会話や文章を読み取って自分の考えを文章で適切に表現する問いだと説明されています。
合格者は、検査の結果と、志願者が提出した調査書による総合的選考で決まり、選考結果が上位の人から160名です。検査の全部または一部を受検していない人は、選考の対象になりません。2026年度の受検案内では、適性検査の得点(a点)と、調査書(b点。小学校6年12月末時点の全教科の評定)を、a:b=6:1の割合で換算した合計値(C値)の高い人から合格者を決めると書かれています。2027年度の割合は、確認できた2027年度の資料には書かれていないため、2026年度の受検案内の書き方で見てください。
相模原中等教育学校の倍率の推移(志願者数・受検者数)
県は、志願者数(1月中旬)、受検者数(検査当日)、合格者数(合格発表日)を、それぞれ記者発表資料で公表しています。確認できた資料では、男女別の人数や倍率は公表されていません。男女の分けがないので、表は男女合計です。単位は人で、倍率は受検者数を合格者数で割った数字(県の資料では「競争率」)です。
2024年度から2026年度まで、合格者数は毎年160人です。次の表のとおり、受検倍率は2024年度の5.24倍から2026年度の4.48倍まで、年ごとに下がっています。
| 年度 | 志願 | 受検 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 2024年度 | 880 | 838 | 5.24倍 |
| 2025年度 | 843 | 816 | 5.10倍 |
| 2026年度 | 752 | 716 | 4.48倍 |
志願者数の段階の倍率(志願者数÷募集定員160)は、県の志願者数の発表資料に載っていて、2024年度が5.50倍、2025年度が5.27倍、2026年度が4.70倍です。志願後に取消や欠席をした人は、2025年度が27人、2026年度が36人でした。
2024年度の数字は、2025年度の発表資料にある「前年度」の欄によります。数字の出どころは、2025年度の志願者数、受検者数、合格者数の各発表資料と、2026年度の志願者数、受検者数、合格者数の各発表資料です。2023年度以前の数字は、この記事を書いた時点で県の公式ページから確認できなかったため、載せていません。
平塚中等教育学校の2026年度の受検倍率は3.42倍(受検者547人、合格者160人)で、相模原中等教育学校の4.48倍より低くなっています。2校の比較は別の記事で書きます。
相模原中等教育学校は、2026年度の受検者が前の年より100人(816人から716人)、2025年度は前の年より22人(838人から816人)減りました。2024年度から2026年度までに、受検者数は122人減っています。
相模原中等教育学校の過去問(適性検査の問題・解答例)
県は、神奈川県立中等教育学校の入学者の募集及び決定のページの「検査問題について」で、検査問題・解答例・出題のねらい・マークシート解答用紙を公開しています。2026年度(2026年2月実施)、2025年度(2025年2月実施)、2024年度(2024年2月実施)の3年分が載っています。年度ごとに、適性検査1と適性検査2の問題のPDFと解答例のPDF、出題のねらいのPDFがあります。
このページの「出題のねらい」は、問ごとに、何をみる問題かを短く書いた資料です。2026年度のものでは、適性検査Ⅰが問1から問5、適性検査Ⅱが問1から問4で、問ごとに「科学・論理的思考力」「社会生活実践力」「表現コミュニケーション力」のうち、主にどの力をみるかが書かれています。過去問に取り組むときは、問題を解いたあとに、この資料と解答例を並べて、自分の答えがどの力をみる問いで失点しているかを見られます。問題文の中身は、この記事には載せていません。県の問題を直接開いてください。
適性検査問題の二次利用については、県のページに別の案内があります。使う前に確認してください。
相模原中等教育学校の偏差値(四谷大塚80偏差値)
四谷大塚の中学校偏差値一覧(80%偏差値)では、神奈川県立相模原中等教育学校は男女共通で、2月3日の偏差値が62です。数字は第2回合不合判定テストのもので、2026年11月3日に確認しました。偏差値は模試の回によって変わるため、目安として見てください。
偏差値の出典:四谷大塚 中学校偏差値一覧(第2回合不合判定テスト・2026年11月3日確認)
相模原中等教育学校の合格発表と入学手続き
合格発表は、2027年2月10日(水)の午前10時から、合格発表専用のウェブサイト(合否照会サイト)で行います。2025年度から、校内の掲示や学校のホームページへの掲載はしていません。合格者は、当日の午後5時まで(正午から午後1時を除く)に、合格した中等教育学校で合格通知書を受け取ります。受け取りには受検票を見せる必要があります。入学を辞退する場合も、合格通知書を受け取る必要があります。
入学手続は、合格通知書を受け取ったあと、2027年2月10日の午前10時から正午まで・午後1時から午後5時まで、または2月12日(金)の午前9時から正午まで・午後1時から午後3時までに、誓約書を学校に出して行います。2月11日(木・祝)は入学手続をしません。入学料は、学校が指定する期日までに納めます。
入学を辞退した人などがいて定員に欠員が出た場合は、2月16日(火)までに繰上げ合格が決まります。繰上げ合格の候補者には、合格発表の日に合否照会サイト上で、候補者であることが通知されます。
相模原中等教育学校の入学後にかかる費用
2026年度の受検案内に載っている費用は、次のとおりです。2027年度の金額は、確認できた2027年度の資料に載っていないため、2027年度の受検案内で確認してください。
- 入学検定料は2,200円、入学料は5,650円です。入学検定料と入学料の全額または一部を免除する制度があります。学校のページに「入学料等の免除制度」が出ています。
- 前期課程(中学校にあたる3年間)は、公立の中学校と同じく、授業料を負担する必要がありません。
- 後期課程(高等学校にあたる3年間)は、原則として授業料がかかり、年額118,800円(2025年4月1日現在)です。高等学校等就学支援金を申請して認定されると、授業料の支払いが不要になります。
- 授業料のほかに、生徒会費などの経費、教材費、研修旅行の積立金などがかかります。
受験指導の立場から読む相模原中等教育学校の入試
ここまでの数字から言えることを整理します。合否を保証するものではありません。
2027年度は、日程の確認が先
志願手続は、出願サイトの手続(2026年12月21日から2027年1月4日)と、書類の郵送(1月5日から7日、期間内の消印)の2段階です。入学検定料を払っただけでは志願は完了しません。県は、志願の方法を説明する動画を11月上旬ごろに公開する予定としています。調査書は小学校が12月末までの記録で作るので、冬休みに入る前に、小学校に頼む時期と方法を確認しておく必要があります。
倍率は下がっているが、検査は同じ形
受検倍率は5.24倍、5.10倍、4.48倍と下がっていますが、合格者は毎年160人で、検査は適性検査Ⅰ・Ⅱの45分ずつです。倍率が下がっても、検査の形が変わったわけではありません。2026年度の受検者716人は、2024年度の838人より122人少ない人数ですが、4.48倍は、受検者の約4.5人に1人が合格する計算です。次年度の倍率は、志願者数が出る2027年1月中旬の県の発表を待つ必要があります。
適性検査は、文章で説明する力が問われる検査
県の「出題のねらい」と「選考基準」は、表現コミュニケーション力、科学・論理的思考力、社会生活実践力の3つの力を測ると書いています。選考基準では、資料をもとに整合性のある分析をすること、なぜそう考えるのかを順序だてて説明することなどが重視する点として挙げられています。2026年度は、適性検査Ⅰの問5と適性検査Ⅱの問1に、文章で表現する問いが含まれていました。過去問は、解答例を見て正解か不正解かを確かめるだけでなく、「なぜそうなるのか」を自分の言葉で書く練習に使えます。
調査書は、換算の割合が小さいが選考に入る
2026年度の受検案内では、適性検査と調査書の割合はa:b=6:1でした。調査書の評定は、小学校6年12月末時点の全教科のものです。割合は適性検査のほうが大きい一方、調査書も選考の資料になるため、6年生の2学期までの学校の成績も、選考に入ります。
過去問は3年分が公式に出ている
2024年度から2026年度の3年分は、問題・解答例・出題のねらいが県のページにあります。時間(各45分)を測って解き、解答例と照らし、出題のねらいで、どの力をみる問いを落としたかを確かめる流れがとれます。
相模原中等教育学校の入試でよくある質問
2027年度の適性検査はいつですか
2027年2月3日(水)です。合格発表は2月10日(水)の午前10時からです。
2027年度の募集人数は何名ですか
相模原中等教育学校は160名です。平塚中等教育学校も160名です。
相模原市に住んでいないと受検できませんか
実施要領の志願資格は、相模原市ではなく県内に住所があることです。志願者本人と保護者が県内に住所を有する人が対象です。県外から転居する予定の人は、教育長の承認を受けると、県内に住所を有する人とみなされます。申請の期間は、窓口が2026年12月7日から12月28日まで、電子申請が12月7日から12月21日の午後4時までです。
相模原中等教育学校と平塚中等教育学校は併願できますか
できません。志願できるのは、2校のうちどちらか1校です。検査も同じ日の同じ時間に行われます。
2026年度の倍率は何倍でしたか
受検倍率は4.48倍です。受検者716人に対して、合格者が160人でした。志願者は752人で、志願者数の段階の倍率は4.70倍です。
面接はありますか
実施要領には、検査は適性検査と書かれていて、面接の検査は出てきません。選考は、適性検査の結果と調査書による総合的選考です。
授業料はかかりますか
前期課程(中学校にあたる3年間)は、公立の中学校と同じく授業料を負担する必要がありません。後期課程(高等学校にあたる3年間)は、原則として年額118,800円(2025年4月1日現在)で、高等学校等就学支援金が認定されると支払いが不要になります。
